ワクチンについて・・・

書いていると文章が下手くそで長くなっちゃたので、ワンちゃんのお話です。
猫ちゃんも同じようなとこもありますが、猫ちゃんの方が病気は複雑だし・・・でもお外出さないし・・・
猫ちゃんはまた機会があればお話します。


★まず、狂犬病について★

国の法律で義務付けられていますので、皆さん接種しなくてはいけないワクチンです。
とっても怖い病気で、犬も人も100%亡くなります。

日本ではない病気で清浄国です。

例えばオーストラリアも狂犬病の清浄国ですが、狂犬病ワクチンは義務でもなく逆に禁止です。
その代り水際対策とかがしっかりしているんでしょうね。

だから日本も飼い主さんやワンちゃんに負担をかけない方法で予防して欲しいですよね・・・。


でも油断はできなくて、リスやコウモリなんかも感染するので、それくらいの小動物ならいつ日本に入ってもおかしくないです。
実際に台湾なんかは日本みたいに何十年もなかったのに発生しちゃってます。


接種しなくてはいけないのは、法律で決められたことですが、老犬ちゃんや持病があったりする場合は、選択する権限が飼い主さんにあってもいいのではないかと思ったりもします・・・。


実際、本当に心配なワンちゃんの場合・・・獣医さんも怖くて無理に接種をしません・・・


お店をしていると年に1回受けなくてはいけない「動物取扱主任者講習会」で、1時間も狂犬病のお話があります。
結局・・・皆さんに接種してもらうように指導してくれ・・・っていう感じです。
・・・実際は接種率は60%ほどだそうです。


疑問もいっぱいなので・・・

動物取扱主任者講習会の大阪府の動物愛護畜産課に電話してみました。

微妙です・・・

ペットショップを管理するのは動物愛護畜産課だけど、狂犬病に関しては「保健所」なのか?・・・ 犬猫の飼育登録や狂犬病の登録は市町村なので各「市役所」なのか・・・なんせややこしい。
私の疑問の細かいこと?はそのたびに何分も待って「それは市役所に聞いてくれ」「それは保健所に聞いてくれ」って言う答えになります。

でも「場合によっては接種しなくて良いのか?」って言うのは市役所っぽいです。
市役所に電話してみました。

結局・・・

「獣医さんが今回はやめておきましょう」とか「もうやめておきましょう」って言うんだったら接種しなくても仕方ない。

って言うのが答え。

「言うんだったら」とか「仕方ない」とか・・・微妙です。それこそ仕方ないですかね。

獣医さんに診断書や一筆ももらわなくてはいけないって言う決まりなどは無いようです。
※各市町村に確認してくださいね。

心配だったら、獣医さんに「接種しなくてはいけませんか?」「やめておいてもいいですか?」って相談してみて下さい。

その時に診断書などは、ここ大阪狭山市に確認したところ「必要なし」でしたし、ほとんどそんな感じですが、各市町村に確認してくださいね。

とにかく、いつまでも何も考えないで接種するのでもなく、安易に接種しないのでもなく、ちゃんと考えて欲しいです。

 

★混合ワクチンについて★


これも「こんなにたくさん接種しなくてはいけないの?」って思う飼い主さんも多いと思います。

混合ワクチンも、もう年齢や持病でお散歩もあまり行けなくなったワンちゃんなどでしたら考えてもいいと思いますよ。

これは義務ではないので堂々と言えますが・・・ただ・・・責任は持てないです。
死亡率の高い病気も多いですし・・・。


例えばジステンパーやパルボ・・・

ジステンパーもパルボもかなり死亡率の高い病気です。
でも正直なところ・・・一般の飼い主さんのワンちゃんがかかったって言う話は、私は聞いたことありません。
犬猫がめちゃくちゃ売れた時代(20~15年前くらい)は、私もたくさん生体を売るお店に勤めていたのですが・・・山ほどあり地獄でした。
でもその時でさえ、大人になった一般のお家の犬猫の感染は聞きませんでした。
仔犬や子猫をめちゃくちゃしてると大発生する病気です。

犬猫も昔みたいに売れないですし、生体販売も少しマシになったので・・・タブン開業して10年くらいの獣医さんでしたらジステンパーなんか見たことないと思います。


でもね・・・ちょっと気になる情報を先日獣医さんに聞きましたよ。

野生のタヌキや特にアライグマがけっこうな確率でウイルス(ジステンパー)を持っているようで、アライグマから家庭のワンちゃんへの感染も増えつつあるそうです。
ヤッカイなことに自然ってすごくてアライグマはウイルスを持っていてワンコに移すくせに自分は大丈夫なんです。
接触しなくても糞尿や唾液なんかで感染します・・・。
このアライグマのジステンパーが家庭のワンちゃんへの問題は数年前にも話題になり古いお話のようですが、最近また増えている?そうです。

近所にアライグマちゃんがいる地域の方は注意が必要かもです。


例えばレプトスピラ・・


これも怖い病気です。ほとんど聞かないのですが・・・実は年々増えつつあるんです。
本当のお話、ジステンパーやパルボは雇われ時代に生体販売の現場で山ほどみましたが一般家庭では見たことがない。
でも、レプトスピラはお客様での感染を経験したことがあります。
減ったとはいえ、ジステンパーやパルボで亡くなる仔犬や子猫はペットショップなどの流通過程で今でもあると思うんですが、私自身がバルオープン後13年も生体販売から離れ、さらに夫婦二人の小さなお店でお客様やワンちゃんとの距離が近く・・・
しかもワンちゃんとの時間をたっぷりとって、海や川や山、キャンプ、などいっぱいできる飼い主さんのところほど感染したりするのでこっちの方が心配です。

それとジステンパーやパルボは、仔犬子猫の流通過程でしかほとんどない、しかもワクチン接種で大丈夫って言うのが私の経験で、こっちのレプトスピラに関しては「ワクチン接種してても感染します」のでこっちが心配なんです。
レプトスピラは解っているだけで8種?型があって、ワクチンで全部予防できないんです。

実際、去年の秋は少し多く問題になりました。
大阪府だけで11頭感染して9頭のワンちゃんが亡くなってます。
主にネズミやアライグマからもらう病気です。
去年大阪府での発生例を調べると、やっぱり少し山が近い地域やそのような場所へ遊びに行ったあとが多いです。
 9月~11月に全部発生してます。
おそらく、台風や大雨で山のネズミが死んじゃったり、細菌が雨で流されるんだと思います。

だから山や川遊びは、「秋」「台風」「大雨」はやめたほうがいいです。
もしご友人達で川遊びやキャンプが、台風や大雨で延期になったりした時は、「中途半端な延期」よりも「中止」にして欲しいです。



お勉強・・・


混合ワクチンって種類が多くて解らないですよね。
ざっくりお勉強です。

・2種混合・・・・ジステンバー、バルボウイルス
・5種混合・・・・2種+伝染性肝炎、アデノウィルス、パラインフルエンザ
・6種混合・・・・5種+コロナウイルス
・7種混合・・・・6種+レプトスピラ
・8種混合・・・・7種+レプトスピラもう1種追加

こんな感じなのですが、ワクチンにもメーカーがあって少し違うし獣医さんによって扱っているものが違うので獣医さんに確認してください。

お話したように例えばレプトスピラも大阪府だけで去年10頭ほど亡くなってますが、「うちは山や川へ行かないから6種で」って言うような判断は飼い主さんがもっとするべきかと思うんです。
レプトスピラも怖いですが、ワクチンのアレルギーやアナフィラキシーの可能性も他より高いとされています。

価格も違うのに何も言わないで勝手にきめて打ってくる?売ってくる?獣医さんも多いですがちょっとどうかと思います。
でも実際、飼い主さんが何も考えないし任せっぱなしだからそうなるのかなと・・・。


★まとめると・・

混合ワクチンは 種類を少なくするもの、老犬ちゃんや持病があれば「接種しない」のも選択肢の一つですが、「接種しないで大丈夫」とは言えません。
自己責任です。

野生動物や、「山」「川」「秋」「台風」は要注意(接種してても)ですよ。

狂犬病は法律で義務つけられてますが・・・法律は絶対なのに・・・絶対なのか?ってとこは微妙・・・獣医さんに相談。




最後に宣伝・・・
ワクチンだけでなくフィラリアの予防とか薬が多くなってしまいますよね。