にゃー子&にゃー助 その2(子猫を保護したら)

にゃー子&にゃー助 その2(子猫を保護したら)

にゃー子&にゃー助、その日はゴールデンウィーク中で時間もお昼過ぎでした。

子猫を保護したら、まず獣医さんって思ってください。
車の中から、近くの獣医さん数件に電話してみましたが午後の診察をしているところがありませんでした。
やばい・・・。できる限りのことして、やばいと救急病院か・・・・。
それよりもまず今は、にゃー子を温めないといけません。
読んでくれている人いたら覚えておいてくださいね。子猫は、温めてください。
ぐちゃぐちゃの私の車も役に立つもんです。カイロもあるし、バスタオルもあります。

カイロで温めながらお店へ戻りました。
目やに鼻汁で、呼吸もしにくそうなので、コットンをお湯で絞ってお掃除。
無理にゴシゴシすると、カサブタのようなのが取れてしまったり、目や鼻を傷つけるので注意が必要です。
にゃー子の目が開きました。おっす!見えたか?

次はゴハンです。
猫用のミルクを与えます。
にゃー助は楽ちん。自分で飲みます。お皿でもいけます。
目があいていないような子猫だともっと大変です。
自分で飲めるくらいの子猫なら、キャットフードをふやかして粉ミルクをかけて離乳食みたいにします。
ミルクが物足りなかったにゃー助は、ニャンニャン言いながらがっつきます。
ニャンニャンが、「うまい、うまい」に聞こえて笑えました。よかったな~にゃー助、お腹すいてたんやな。

問題のにゃー子です。
何も食べません。ミルクも飲みません。
お腹もすいているはずだし、脱水もひどいですが、衰弱していて食べられません。
身体はだいぶ温まってきたので、ミルクをすこ~しづつ与えます。
スポイドで初めは、口の中を少し濡らす程度です。
口の中で、ペロペロしたりムニャムニャしたいたら大丈夫です。
少しづつ少しづつミルクを与えます。
もっと小さな子猫ですと哺乳瓶でも大丈夫ですが、弱っていると哺乳瓶は吸えません。
休憩させながら少しづつ舐めさせると、ちょっとづつ元気になってきました。
にゃー子、大丈夫やな、頑張ったな。
30分~1時間おきに少しずつミルクを与えました。
そうこうしているとお腹がすいてきました。私がです。
コンビニで腹ごしらえして、にゃー子の様子を見ます。
明日の朝までもつか、夜間の病院へ行くか・・・。
でもにゃー子は少しづつ元気になってきました。
先ほどのキャットフードとミルクの離乳食を与えてみます。
少し温めて、それでも自分で食べないので指につけて上アゴ(前歯の裏あたり)に塗るようにします。
ムニャムニャ食べます。また少し安心。

また数時間休憩して、もう一度与えます。さっきより食べます。
にゃー助も2度目の食事です。ガッツリ食べます。相変わらず「うまい、うまい」言いながら。
時計を見たら深夜です。
もう一度にゃー子の様子見て、ようやく病院は明日の朝で大丈夫だと確信が持てました。

翌朝病院です。
お店は、美容室だけ午前中のワンちゃんを先に預かり、実店舗は午前中臨時休業です。
ここでカッコつけても仕方ないです。当店は二人で美容室・ネットショップ・実店舗をしています。
二人でできるほど小さなお店です。
こんなことで臨時休業なんかしてるから、いつまでもこんななんだろうな・・・。
それよりも、来てくださったお客様ごめんなさい。申し訳ないです。でも急で誰もお店番ができませんでした。

にゃー子の脱水はほぼ回復してました。スゲー。すごいぞ!にゃー子。
一通り見てもらって、目薬とお腹と風邪のお薬と虫下しをもらってきました。
捨て猫ちゃんの場合、よくこの「風邪」をひいています。風邪のようにくしゃみしたり咳したり鼻水、あと猫の場合目やにが出ます。
鼻腔炎とか言ったりいろんな病気があるのですが、カリシとかヘルペスとかクラミジアとかいろんなウイルスや細菌が、大抵複合感染しています。
なかなか治りませんが、獣医さんにお任せして、目薬や飲み薬を根気よく続けるしかありません。
治ったと思っても1週間くらいで再発することが多いのでしっかり治療します。
ウイルスの場合、基本的には頑張って本人の免疫・抵抗力を上げるしかありません。
栄養価の高い食事をしっかり何回にも分けて与えます。

ほぅ~。一つの小さな命がつながった。
えらい苦労したように書いてますが、にゃー子&にゃー助は、まだまだ楽ちんです。
目も開いていない子猫だったりすると、夜中も数時間おきにミルクを与えなくてはなりません。
そして、私にはまだできませんが、いろんなものを犠牲にしてそのような保護・里親活動をなされている方がたくさんいます。