モンスター飼い主誕生・・・「20年お世話になった先生」


「この子のことは自分が一番解る」「乗り越えるたび絆も深まり自信も付く」
それに加えて、そもそも人間関係も上手ではない私なので、たいへんお世話になったC病院の先生ともうまく行かなくなってきます。

例えば・・・時々目が充血するようになってきました。
掻いてはいないですし、痒がったりもなく、自然にひいたりまた少し充血したり・・・

獣医さんには、「キズ」だと言われました。
確かに染色すると若干キズにも見え、「自分で掻いている」と言われます。

掻いていないと伝えたのに・・・ええ!って思ってしまう・・・。

調子が悪くて酸素室の日以外は、私の枕の左で枕を一緒に使うように寝ています。
この子が調子が悪いと気が張って眠れず、私の身体にも悪いのも解っているけど、長くても後何年かだ。
日中は一緒にお店にいて、お店も狭いのでPCからもレジからも梱包作業台からも手が届くくらいです。
本当に24時間中・・・24時間一緒にいますって言えるくらいです。妻もいますしね。
しかも「目がおかしいぞ」って注意して意識して観察しています。

調子がいい時は、留守番させて休みのたびに趣味の魚釣りへ出かけたりもし、私を開放し気晴らしをさせてくれますが・・・
調子が悪い時は下手すると何か月も毎日ほとんどずっと一緒です。

家もお店も温度計に湿度計がいっぱい。
要注意は・・・1日の温度差の激しい春・秋、それから真夏・真冬・・・結局全部(笑)

「超暑がり」の「超寒がり」
極端に言うと・・・20度くらいから暑くて、20度くらいから寒い(笑)

ゴハンやサプリから生活習慣・・・カッコよく言うと、この子全体の治癒力や免疫・体力をマックスにするためのホリスティックケア、ナチュラルケア。

失神するのは、例えば急に起きた時。
だから起きようとしても、「もうちょっと寝とき!」って言えば言うことを聞きます。

私だけじゃなく、この子自身で自分の身体を理解していて、自分でそうするようになります。

お互い生きる術を学んで、一緒に感じて一緒に調節できるようになった。だから生きてんだ。

主治医は飼い主だ!

「モンスター飼い主」誕生!


こんな風に、先生と噛みあわないことが多くなってきます。
お互いが「誰のおかげで生きてるんや?」って思っている状態ですから・・・。

暑い・寒いや乾燥・高湿度、痩せた太った、食欲がどうとかその他管理のお話して頂いても、この子に限っては先生よりはるか細かいところで私が毎日管理してる・・・そう思ってしまいます。
うまくお伝えできないですが、先生がたまに見ていることと実際の毎日の状態には少しズレがあります。
それに、こっちは心から愛し本当に「24時間一緒」に近いような状態で毎日必死です。
大変失礼で生意気ですが、あらすじしか読んでいない人と、作家の大ファンで何回も読んでいる大好きな小説について語りあうみたいになります。

病院への往復や長い長い待ち時間、これだけでも大きなストレスなので「できるだけ病院へ行かない」。
目の件もこうなってしまう前に、目薬だけもらいに行ったりしてるんです。
病院へ行かないのもこうなってしまう大きな原因です。

明らかに先生に助けてもらったことも何度もあるのに・・・モンスター飼い主・・・って言うかダメ人間。

乗り越えるたびに絆も深まり自信をつけ、しーちゃんと一緒に人間的も成長すべきなのに、乗り越えるたびにモンスターへと成長してたんですね。


目の時は諦めて我慢しましたが、同じように行くたびに何か首を傾げたり少し我慢が必要になっていました。
先生はもっとだと思いますので、本当にモンスターで申し訳なく、もう自分が行けば迷惑だろうなと思うようにもなってました。

ついに限界と言うか、ダメになってしまったのは・・・
ずっと10年近く毎日飲んでいるお薬があって、老犬になってきて他の病気や問題が起きてくること、今後の注意点や要観察点を頭に入れておきたいので、ある日、先生に副作用は無いのか聞こうとしました。

すると「副作用」って単語が入った瞬間に「ああ~はいはい」ってかぶせられて途中で話を切られ、「飲まないと死ぬ」と言われました。

忙しいのか、私の質問が本質からずれているのか知らないですが・・・ものすごく馬鹿にしてめんどくさそうで冷たい言い方に感じました。

副作用より作用の方が大切だから薬が必要なのはモンスターでも解ってます。
だから10年も毎日続けてますし、やめるとかやめたいとか一言も言ってません。
やめるつもりもなく・・・「飲むのに飲まない時の話」の方がずれてませんか・・・。

2時間も待ったのに・・・せめてもう少し話を聞いて頂けないですか・・・

良くできるベテランの先生で前の職場からお世話になり20年くらいのお付き合いで、仕事でもいっぱい助けてもらったし、この子のことも何度も助けて頂いた。
ただ正直これは昔からで、本当に良くできるのが解っているから、どこかでずっと我慢していました。
本当にいろいろ教わった、感謝しています。

でも・・・もうダメだ・・・もう行かない。

「この子のことは自分が一番解る」「乗り越えるたび絆も深まり自信も付く」「主治医は飼い主」・・・それは良くても・・・

 「これからどうなるのか」「これからの注意点」は、先生の方が解るはず、病気のことも「絶対に」先生の方が解ります。
 これは素直に聞いて学ばなければいけません。

私はそれさえできなくなってしまったんです。

ごめん、しーちゃん、お父ちゃんはクソ生意気でおバカでモンスター化してしまった・・・
認めて欲しいだけかもな。小っちゃい人間やな・・・

しーちゃんは、こういう私をみていつも言います。
「父ちゃんは・・・癖がすごいんじゃ~」




モンスター飼い主成長・・・「有名な心臓の専門医」


13歳を超えて、今年に入って3月18日、呼吸がいつもと違う?苦しそう?少しだけ早い?と感じました。

いつものとは何かが違うんです。


副作用の質問以後は、何度も助けて頂いたC病院の先生の所へは行かず、お薬だけまた別の昔からお世話になっているD病院の先生に頼んで取り寄せていただいていました。

病院も中途半端でどこ行こうか・・・
お薬もらってるD病院の先生だと今までのことも解らないからダメかな・・・
頭下げて今まで見て頂いたC病院へ行こうか・・・でもそれでうまく行くかな・・・

お父ちゃんアカンな・・・ごめんな・・・しーちゃん。

明らかに何か違うことが起きていますし、この子の心臓は特別、だから思い切って全然別の有名な心臓専門のE病院まで連れて行きました。

ペースメーカーの手術などもしている先生です。
電話して状況を説明して、了解を得てから行きました。

朝から夕方まで検査入院して・・・

「この子はすごい」
「普通はペースメーカー必須」
「この心臓で奇跡的に生きている」
「飼い主さんもすごい」
「このまま頑張りましょう」

今度はこんな有名な素晴らしい専門の先生にこう言って頂いて、認めて頂いたようでとても嬉しかったです。
個室でソファーに座って、心電図やエコー、血液検査の結果を丁寧に説明して下さいました。

しーちゃんのことも私のことも褒めて頂いて、「来て良かった・・・」って涙目になりましたが・・・
いやいや・・・違う・・・またなんか違う・・・そうじゃなくて・・・

結局は、この先生ともうまくいかないと言うか、今思えば先生も上手になされたのかな?と思ってしまいます。


日本でも数える程しかできない技術と経験をお持ちで、ペースメーカー入れる手術をこなしている心臓の有名な専門医です。

またひねくれた言い方すると・・・若いワンコで「ペースメーカー入れたい!」って相談に来たら、先生も本領発揮できたと思います。
そういう先生に、「ペースメーカーを入れなくてもいいミラクルな見本」を「今さら」連れて行ったわけで・・・ちょっと「場違い」だったようです。
それから、この子がすごいだけなのに、あたかも自分がやってのけたかのような勘違いモンスター飼い主、しかもちっぽけとは言えお店の店主。

結局、何かが違うのは、特別な心臓の専門医でも解らないと言うか、正直私の感じでは・・・「伝えることができませんでした」

「今まで通りのお薬で大丈夫です」「このまま頑張りましょう」ってこのままじゃアカンから来たのに・・・

実際に30秒の動画を何回も撮って保存しているんですが、「いつもの呼吸」とでは1分で数回多いだけなんです。
だから、「正常な範囲」→「この心臓この子にしては」→「このまま頑張りましょう」

「正常な範囲」とか「この子にしては」って何?・・・主治医が飼い主が「この子にしては正常じゃない」って言うてるやん、苦しそうやん、解らないんだ・・・。
何かが起きていて、原因を調べてできる対策はしないと、このままじゃアカンやん。

いろんな可能性を疑ってほしくて、今までのことなどいっぱい話したのですが、クソ生意気な上、私は頭も悪く説明も下手で・・・。
この先生にも言われた少し傷ついた言葉がありまして・・・

「時間がないので、要点をまとめて下さい」

今これを読んで下さっている方は同じことを思ったかもしれませんね(笑)
ち~ん♪って何かが冷めました・・・あれま?そんなに私は頭悪いんだ・・・ダメだこれ・・・

「モンスター飼い主」成長!


ごめんな・・しーちゃん。
やっぱりお父ちゃん我慢して、前の先生の方が良かったんかな。
心臓の悪い子ばかりたくさん見ているすごい先生なんだけど・・・なんかうまく行かんかったな・・・
お父ちゃんは頭悪いし、クソ生意気でまた失敗したな・・・。
苦しい中、検査いっぱい頑張ったのにな・・・しんどかったな・・・ごめんな。

しーちゃんは、こういう私を見てまた言います。
「父ちゃんは・・・癖がすごいんじゃ~」





私はこうしてモンスター化し失敗しました。
でも「主治医は飼い主」は間違いではないと思いますよ。私のようにはならない程度にそう思うのは大切です。