神様がくれた3か月


この心臓で、血栓を2回も乗り越えました。

体力も徐々に回復し、またほぼ普通の生活ができます。
毎日血栓の飲み薬と、自宅で注射です。
先生は、お薬を1か月分もらっても、普通のお顔でくれるようになりました(笑)

4月~6月の3か月と少しの間だったけど、楽しくて幸せでした。

2年間くらいほとんど病院へも行かず平和だったこともありますが、この3か月間はまた特別です。

毎日一緒にお店で「いらっしゃいませ」
毎日同じ枕で寝る・・・

毎日毎日・・・毎朝毎朝・・・
「生きててくれてありがとう」
「お父ちゃんのとこ来てくれてありがとう!」

オッサンなのに気持ち悪くてスイマセン・・・可愛くて愛おしくて・・
毎晩30分くらいは・・・
抱きしめて頬ずりして・・・「んっもう~お父ちゃん、やめてぇ~やぁ~やめてぇ~やっ♡」
ペロペロ・ペロペロ顔を舐め倒されて・・・「んっもう~しーちゃん、やめてぇ~やぁ~やめてぇ~やっ♡」

休みの火曜日は毎週一緒にお出かけできました。

ちょうどいい季節だったしな。

お花見に行ったり、ちょっと車で遠出して奈良・和歌山・伊勢・琵琶湖・・・

いろんなお花を見たな。いろんな香りしたやろ・・・
海も行ったな。海岸好きやったな。ヤドカリおったよな。
川も少し入ったな。お魚見えたかあ?
滝も行ったな。風が気持ち良かったな。
 山の上とか展望台とか、いろんな景色一緒に見たな。

しーちゃんが一番楽しそうだったのは、琵琶湖の湖岸公園かな(笑)
朝早くから行って、小鮎釣りして、お散歩して、バーベキューして、テントで一緒に昼寝。
ちょっとお散歩して、また昼寝。小鮎も美味しかったな。
お父ちゃんとお母ちゃん、姉ちゃんのポッケと妹のプー子、5人はあのテントちょっと狭かったな(笑)
びわ湖の波の音やら風の音、気持ち良かったんやな。
なんか黄色いのや白いのやちょっと紫、いろんな草花が咲いてなあ~。

もう、しーちゃんは走ったりしなくなったけど・・・
ヨチヨチヨチヨチ、よ~歩いとったなあ~大丈夫か思ってビックリしたわ・・・
よっぽど気持ち良くって楽しかったんやな。


楽しかったなあ~!
頑張ったもんな・・・良かったな。
またみんでお散歩もお出かけもいっぱいできたもんな。



これも自己責任ですが・・・
例えば、あまり調子よくなくてご飯を食べない日でも、私のお弁当としーちゃんのお弁当持って、
ちょっと自然が多い空気が綺麗な気持ちいい公園とか行って、御座引いて一緒に食べると食べてくれたりします。

その代り、歩くのが疲れた時のカートと、聴診器に体温計、3月4月はカイロ、6月は携帯扇風機や氷やお水、それから携帯酸素、常に観察&アイコンタクト。



再発・・・


やっぱり再発しました。
頑張って注射も毎日していたのですが、血栓って人間でも一度なってしまうと難しいです。

7月7日頃にまた悪化して、やはり肺血栓。
レントゲンやエコーは撮りましたが肺水腫は起きていません。
でも今度は、心臓の状態も悪化していますし、肺も肺高血圧症と言われるような状態。

かなりの呼吸困難で、今まででも一番苦しそうです。

また1日入院して、その間に3か月平和だったから返却していた酸素室を自宅とお店に設置。

もう数日でダメかと思いましたが、まだ頑張ります。

また寝たきりで呼吸だけ必死でしている状態です。
自宅で点滴と栄養剤、自分では何も口にせず、それでも頑張ります。
血栓のお薬は回数を増やします。
心臓が悪いと点滴は微量しかできないので、朝晩少量の皮下点滴と、1日3回のお薬の注射。

いったいどこまでするべきなんだろう・・・
私も一飼い主として悩みます。

苦しんでいる姿をみると、また「安楽死」も頭によぎります。

でもどんな状態でもこの子の目は頑張っています。
犬って死に対する恐怖も概念も何もないのでしょうか・・・ただ毎日与えられた条件で必死で生きます。

だからこそ悩みます。
悩んで悩んで考え抜いたのなら、楽に眠らせてやることも飼い主の愛情かもしれません。
まだまだ一緒にいたくて助けたくてもそれを選ぶんですから。

しーちゃんは何度も乗り越えています。
点滴も注射も病院も入院も酸素室も全部よく覚えていて知っています。
苦しくても苦しくても、また1週間、2週間頑張れば治る!そう思っているようにしか見えませんでした。

「また治る!」「一緒にお散歩する」「生きる!」

1週間ほどで、また乗り越えました!

すごい、すごいな、シーちゃん!またお散歩行こうな!

実際、13日頃はお散歩も行けて自分で少し食事もとれました。

でも、乗り越えたと思ったのもつかの間、15日から急に状態が悪くなります。
もう今度こそダメか・・・

15日の晩は呼吸困難が酷くなり、ほぼ一睡もしていないと思います。
16日にも病院へ行って相談しますが、なかなか手の打ちようがない。
体温も35.1度しかなかったです。

心臓、肺、血圧・・・すべてがギリギリのバランスをとっているので、非常に難しい。

16日の晩、もう「このままでは死ぬ」と確信しました。

16日も呼吸が苦しいままで、ほぼ一睡もしていないと思います。
私も「確信」してしまったので、お別れだと思ってほとんど寝ていません。

それでもあきらめきれないのですし脱水が酷くなっていたので、自己判断で点滴とお薬を増やしました。
点滴を増やすと死ぬかも知れないですが、このままでも死にます。

いつ呼吸が止まってしまうのか・・・・
・・・・でも止りません・・・「生きる!」「生きる!」「また治る!」
翌朝17日まで、目を見開いてずっと私の顔を見ながら「次の息」をしています。

17日お昼頃から、呼吸は少し楽になり眠れるようになりました。

また乗り越えた・・・!

「まだ生きる!「治る!」「お散歩行くよ!お父ちゃん!」


でも17日の夕方、突然起き上がったかと思えば、バタンと倒れました。
完全に意識がないのか、朦朧としているのかはっきりわかりませんが、
ダラ~ンと完全脱力で、触っても揺すっても抱っこしても何しても寝たままです。

良く言えば「爆睡」、正しくはもう「昏睡状態」です。

失神や意識を失うのは、今までも何度も見ているのでそう慌てません。
但し、今回は今までとは違う・・・

呼吸困難で眠れない時より、いいかも知れない・・・
もうお別れの覚悟ができて、「せめて苦しまずに」と思っていたのでそういう意味です。

「このまま呼吸も止まるんだろうな・・・このまま眠れるといいな・・・」
心臓が止まるのを待っていたわけではないですが、そう思っていました。

ところが40分ほどで、ひょこっと起きて、久しぶりに自分でお水を飲みました。

「お父ちゃん・・・」「まだ死ねへんで」

「え?」「ウソ?」
驚きと言うか、不思議なもので、可愛かった。
本当にマンガのようで、蘇ったようで、なぜか泣きながら笑ってしまった。

蘇ったと言っても、薬の影響で体中内出血のアザだらけで、毎日点滴や注射、ほとんど寝たきり。
これをいつまで続けるべきか・・・3月の時は2回も治ったけど今回はやっぱり違う・・・

でもこの子の目は・・・「まだ頑張る!」「いつも通り少しの間しんどいだけや」「また治ったらお散歩行こうよ!」



大好きだった琵琶湖湖畔・・・ベンチにリードをくくってたのに、スマホ触っている間に・・・


あれま・・・靴の脱ぎ方が恥ずかしい・・・しーちゃんは奥で私とお昼寝中。


やっぱり、お外はマイナスイオン?生命エネルギー?不思議なパワーがいっぱい。