お客様お写真・・・ハナちゃん以心伝心

東京都のハナちゃん・・・。

10歳になって健康診断の日が近づいてくると・・・。

1週間ほど前から何やら察知して・・・高いところに隠れちゃいます・・・。
暑いのに・・・。

これ犬もありますが、猫ちゃんの方が多いです。

以心伝心、一心同体・・・。

特に飼い主さんが「不安」に思っているとその不安や緊張感がめちゃくちゃ伝わります。

例えば去勢や不妊手術でも・・・
手術が不安で心配で、特に初めから手術するかどうか自体悩みながらも予約したような時に多いです。

ハナちゃんみたいに緊張したり警戒するだけならいいですが、手術の前日に食欲や元気が無くなったり、下痢したり嘔吐する子がいます。

仕方なく、手術を延期。

延期になってしまったのに、飼い主さんなんだかホッとしている?

そして、延期した手術の前日にまた下痢・・・。

2回も続けば、飼い主様の不安や緊張が伝わってしまっているとしか思えません。


ゴハンとかもそうです。
やや失礼な言い方になりますが、「このゴハン大丈夫かな」って飼い主さんが思っていると、猫ちゃんもそう思って食べなかったり体調を乱すことがあるように思います。

何らかの病気や問題で、病院で「ストレス」って言われたら困りますよね。
でもそれ獣医さんも私も言いにくいですが、飼い主さんのそれがが伝わっていることも多いのではないでしょうか。

それはフードやお水に対する不安、治療やなかなか改善しない不安、あるいは直接関係のない飼い主様ご自身の仕事や人間関係のストレス。

以前にもお話したことがありますが、とある乳酸菌の実験データが手元にあります。
ワンちゃんのアレルギーの抗体と乳酸菌の効果を測ったグラフです。

人間だと思い込みで良くなっちゃうことが多いので「プラセボ」と言って偽物の薬を飲むグループと比較します。

同じようにこれもプラセボ(偽物)と比較しているのですが、乳酸菌の効果も確認できるのはいいのですが・・・
驚くのはプラセボでも1か月くらい改善することが非常に多い。

偽物なのに飼い主さんが良くなると思い込んじゃうと、ワンコのアレルギーが良くなります。

アメリカではハスキーの癲癇の実験が有名です。
偽物の薬でも癲癇まで改善しちゃいます。


私が頑張って欲しいと思うのは・・・最期の時です。
飼い主さんは、何とか助けたい、心配、何より失うかもしれない寂しさや恐怖・・・。
毎日泣いてしまいますよね。

でも・・・
猫ちゃんもワンコも、死の概念なんてないです。
死んでしまったらどうなるとか、お母さんと会えないとか考えていません。

毎日頑張っているだけ。

だから「お母さんどうして泣いてるの?」
・・・って思っちゃいます。

たんたんとできることをこなして、出来るだけ明るく「いつも通り」に接してあげて欲しいです。

何だかあっちは「お別れ」の概念もないようで寂しい気もしますが・・・
またちょっと違います。

私の個人的な思い込みかもしれないですが・・・
最期の最後、本当に息を引き取る直前?後?、いつかわかんないですけど・・・

「お母さんありがとう、またね」
・・・って言う暖かいものが伝わってきます。

 


警戒するハナちゃん


警戒するハナちゃん


警戒しないハナちゃん(検査終了後)


ハナちゃん!
何か暗いお話してごめん。

病院怖かったんだよね。

特に大きな異常がなく、お母さんもハナちゃんも安心だね。

まだまだこれからも元気で20歳目指そうね!