2015年3月

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続きです。

でも中には、本当に食べない子もいます。
とても食が細かったり、生まれつき病気があったり虚弱体質だったり・・・ あと最近は、繁殖の仕方に問題があるように思います。
「Tカッププードル」など言われるように、残念ながら(個人的に)日本では小さい方が人気があり、小さい方が高く売れます。
ただ小さいだけなのに・・・。
だからそういう子が子孫を残していきます。
でもね。自然では、どんな生き物も普通は大きくて強いものが子孫を残していきますよね。
人間でも私はチビなので未だに「モテ期」がありません。
例外もたくさんいますが、平均すれば大きい方が元気で強くてよく食べる子が多いです。
食が細かったり・・・少なくとも小さい・・・自然の法則とは真逆の交配・繁殖をしているわけですから、そういう遺伝子がどんどん増えているような気がします。

そもそも犬や猫は自然ではないですし、自然では仔犬の時に死んでしまうような子でも人間が大切に育てます。
これは良いことですが、子孫を残すにはやはり流行やお金儲けだけじゃダメだと思います。


悩んでいる飼い主様は、ドライフードは決めちゃってください。
それができないから悩んでいるんですよね。
もう何でも一緒です。何種類か試したのでしたら、そんなに変わりません。
見つけたとしても、また飽きる可能性が非常に高いです。
どんな方法をとってもどこかで「これ食べないさい」って飼い主さんが線を引かないとダメです。
今まで食べていたフードでいいです。決めて下さい。
もし決めることができればすごく楽になれるんですけどね・・・。
我が家もシーズが虚弱体質で食べないことが多く、悩みです。
でもフードは「ボッシュ」って決めてるんで、どれにしようか悩むことはありません。
ドライフードだけでも決めてしまえば、さらに食べなくなるわ悩むわと言う悪循環は少しはマシです。
ドライフードを「飼い主様が決める」って線引きができれば、一つ楽になります。 

決めたら・・・もういっそのこと美味しくしてください。
ウエットフードとか混ぜちゃってください。
厳しいこと言うくせにまた矛盾?だと思われるかもしれませんが、そもそもドライフードだけあげるのがいいってことないんです。
ウエットフードを混ぜると美味しいので今までなんだったのかと言うほど楽になれることもありますよ。 
美味しいばかりの添加物だらけのウエットフードも多いですが、当店で取り扱うようなものであれば混ぜてもいいんです。
混ぜて下さい。めっちゃ美味しくなります。

味付けしたりめちゃくちゃな量でなければ、お家でお肉を混ぜてもいいです。
豚肉でも鶏肉でも牛肉でもいいです。
全体の1~2割程度にしてください。めっちゃ喜びます。
犬や猫は基本「肉食」です。野菜を混ぜて野菜ばかりにならないようにご注意ください。
でもまあ・・栄養バランスなど考えるとやっぱりウエットフードなど製品を使う方が安心ですよ。

ウエット以外でしたら、フリーズドライのササミなどがいいです。
本当にちょびっとでいいので、ふりかけみたいに指で粉にして下さい。
フリーズドライは、すごく風味が良いので少量で美味しくなります。
例えば・・・http://petvall.ocnk.net/product/736

ただ、美味しくしてもまた飽きる時がくるかもしれません。
結局はどこかで飼い主様が「これ食べなさい」と言う線を引かないとダメですね。

それと、しっかり運動させて下さい。
時々「うちは小さいから」って言う人いますが、間違いです。
チワワでもセントバーナードでも一緒です。ゾウでもネズミでも一緒です。
大きくても小さくても関係ありません。ゾウも走るしネズミも走ります。
距離や速さは違っても、ゾウでもネズミでもチワワでもみんな同じで運動は必要です。
運動とか睡眠は、どんな動物も必要です。動物の大きさと運動時間や睡眠時間はあまり関係ないです。
 「小さいからあまり睡眠時間はいらない」って言う人がいたらオカシイと思うでしょ。
すごく極端な言い方ですが・・・ 小さいから運動時間はいらないって言うのもオカシイです。
運動ってだけでなくお散歩に行くと、いろんなもの見て感じて、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・・・温度・風・光・・・五感がすべて刺激されます。
それだけでも全然違いますよ。本当に。

実店舗で多いご相談です。
「ドッグフードを食べないのですが・・・」

とりあえず、厳しい言い方をすると、ほとんどの場合、「甘やかし過ぎ」です。
(それ以外のお話しは次にします)

病院へ行かずにペットショップに相談に来られる時点で、病気ではなくワンちゃんのわがままだと言うことは理解なされていると思います。
そしてそれを許して認めてしまっているんです。
「ワンちゃんのわがままをきく」と言うことは、しつけや飼い主との関係を考えてもやっぱり良いことではありません。

ほっといたら食べます。食べないのなら取り上げて一切何もあげなければ次の食事は食べます。
次も食べなくても、翌日には食べます。
もし食べなかったら病院へ行って下さい。
お腹減って目の前に食べ物があるのに食べない健康な動物はいません。

そんなのひどい・・・かわいそうだ・・・と言われるかもしれませんが、そう思うのならおまかせしますし、次の日記にワープしても良いかもしれません。
でもどこかで「飼い主様が」変わらないと、ワンちゃんは勝手に変わりませんよ。

「いや、うちの子はそれでも食べない」っておっしゃる方も多いですね。
それでも病院へは行かずに当店へ来られる・・・。ワンちゃんは元気・・・。
そう。大抵のワンちゃんは食べてるんです。
ちょこっとだけ食べて飼い主さんと我慢比べしていたり、大抵の飼い主様は、実は心配で少しオヤツなんかをあげちゃってます。
「食べない食べない」っておっしゃっても他のものあげちゃってるんで食べてるんです。

もう少し失礼な言い方してしまうと、実店舗でワンちゃんを抱っこして「食べない」ってご相談に来られるお客様、ワンちゃんを見せて頂くと、けっこうポッチャリさんが多かったりします・・・。

念のために・・・
厳しくする必要はありますが、体調が悪いと判断した場合はすぐに病院へ行って下さいね。

ドライフードを変えたり、何らかの方法で食べるようになっても、飼い主様が変わらない限り、また繰り返します。
また飽きて食べなくなって、繰り返すどころか必ず「悪化」します。
人間の子供さんにカレーライスを作って食べないからってオムライスを作り直すわけですからね。
1回でもそれを経験をすると、1回で覚えます。

実は私・・サンプルはちょっと微妙だと思うんです。
使い方によっては、「悪化」しかしないです。
「食べるかどうか試す」、もしかするとこれ自体間違ってるかもしれませんよ。本当は。

サンプルなのでワンちゃんにとっても、初めから「食べなくても良い」し「また次用意してくれる」訳ですから食べる必要がありません。
オムライスを作り直すどころか、テーブルにカレーライスとオムライスとハヤシライスを並べて、「どれにする?」ってしてるわけです。
好きなものを食べること、フードを選ぶこと・・・飼い主様がそれを認めて許し一生懸命用意してあげるわけですから、それはドンドン超グルメなお姫様・お殿様になっちゃいます。

お殿様・お姫様でもかまいませんよ。でも大抵の飼い主様は自分でして自分で悩んで困ってらっしゃいます。
それにあまりに我がままなお殿様・お姫様になると、言うこと聞かなかったり、噛むようになったりする可能性さえあります。

ブリーダーさんのお手伝いをしていたことがあるのですが、40頭も50頭以上もいる環境では、食べない子なんてこんなにいないんです。
何頭かで一緒に食事を与えると競いあって食べます。
いちいち見てられないし、ちょっと食べないからってかまってられません。
食べないと自分が困るのを知っているんです。
もちろん、例えであって、お家でそんな飼い方するのが良いとは言いませんよ。

ワンちゃんにとって「食べない方が得」にならないように頑張って下さい。
食べない方が・・・他の美味しいものくれる
食べない方が・・・心配してくれてかまってくれる

すごく思いやりがあって優しくて心配で熱心な飼い主様ほど、悩みます。
あれも食べない、これも食べない・・・いったいどうすれば・・・。

少し気を楽にしてください。
一食くらい食べなくても平気です。
そもそも、野生の動物でしたらそんなに食事にはありつけません。
人間か勝手に擬人化して人間みたいな食事にしているだけです。

フードを置きっぱなしにするのもダメです。
「いつでも食べられる」わけですから、今食べたくなければ食べません。
食べなけれはすぐに取り上げて次まで一切何も与えない。

それでもやっぱり食べなくて、いつも痩せていて心配だと言う飼い主様は・・・
続く・・・