2011年8月

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前回子猫の話を日記に書いてからも、3件かな・・・「子猫を引き取って欲しい」とのご来店がありました。
全部断りました。でも何もできない自分が悔しいです。引取りたいですけどいくらでもあって、どうしようもないんです。店が猫だらけになってしまいます。
お断りすると、「じゃ保険所行けって言うんやな」とか言われたり、「なぜ?ペットショップやからまた誰かにあげればいいだろ」とか・・・とにかく説明してもなぜ引き取れないのか理解できないうえに、どうしようもなく困りはててしまうのでしょうね。

この私の悩み・・・また暗~くなってしまうので、ちょっと面白い例を聞いてください。

3年前でしょうか、暑~い夏です。
私より少し若い20代後半くらいのカップルがテッシュの箱を持ってご来店。
「これ引き取ってください」・・・・・・あちゃ~、子猫か?だとするとすごく小さいぞ・・やべえ・・・。

箱を覗き込むと、なんとなんと、インコです。
お出かけ中、道路で倒れているのを保護されたようです。インコを助けたんですから立派です。感心です。
引き取れませんが、あっさり突き返すわけにはいかないし、できる限りのお手伝いはしたいです。
一通り説明しました。セキセイインコ、メス(タブンしゃべらない)、けっこう若い(1年くらい?)、熱中症みたいになってる、羽切ってる(飛べない)⇒近くから来た、手乗りでよく人馴れしてる・・・。
私は、けっこういろんな動物を飼育してきましたし、勤めていたころは小動物係りもしていましたのである程度の知識はあります。

お店ですぐにお水をあげました。お店が涼しかったしちょっと元気になりました。
で・・・・そこから、「申し訳ないですが、当店では引き取れません」
彼氏さんの方が、どうも納得いかないようでした。私ができるだけのこと・・・と思い説明したので、詳しいのなら引き取ってくれと。
自分たちは今から出かけるので今どうすることもできない。
インコ飼うつもりないし、飼い主を探すまで置いておく鳥かごもエサも無い。知識もない。
引き取ってくれないのだったら、またもとの場所へ置けというのか!
できるだけ丁寧にお断りしました。
でも彼氏さんはどんどん炎上し、興奮してきます。
動物扱う資格無いとか、見殺しにするんだとか言われてだんだん私も気分が・・・・。
お気づきになった方もいるかと思いますが、当店は犬の美容室しながら犬猫のフードや用品を販売しているだけで、小鳥に関してはまったく何も取り扱ってしません。それも伝えましたが、、彼氏さんももう「そうか、じゃ悪かった」なんて言えない状態です。
お客様もインコ助けたけど、今日の予定もあるし鳥かごもエサも無いし大変ですが、私も何も無くどうすることもできません。
私の言い方も悪かったのでしょう、それでも彼氏さんは引けなくなってしまいました。
とうとう、私は「じゃ私が、今から店閉めて小鳥屋さん探して鳥かごとエサと買って来いと?」ってなこと言ってしまいました。
「そうすべきだ!」って言うんです。
さんざん生き物に愛情ないとかヒドイとか言われたので、悔しくで私も「わかりました、じゃシャッター閉めるから出て行ってください」。

マジで店閉めてとりあえずエサを探しました。幸いすぐ近くの大きなドラッグストアにエサだけ売ってました。
冷静になると、なんかエライことしてしまったと反省。でもインコも可愛いですからね。
鳥かごが用意できず、仕方ないのでワンちゃんのケージに穴掛けたプラ板を張って脱走しないようにしました。
落ち着いてインコを見ると笑いが出てきました。インコはひろ~いケージの中で駐車場で拾った枝に機嫌よく止まってます。
お腹もすいていたんです。エサ食べてます。
可愛いので自分で飼育しようかな・・・いちおう警察にも連絡しないと・・・・。

でもね。
その日、閉店の時間に彼女さん一人で謝りに来られました。
そして、自分で飼い主探すとのことで連れて帰ってくれました。
めでたし、めでたし。

実はインコも2回ありますし、野鳥のひな持って来られたり、いろんなことあります。
一度、近くの食品関係の倉庫のネズミ取りに、正体不明の動物が捕まって、見に来てくれと言われたことがあります。
宇宙人か?なんておっしゃってたのでドキドキしましたが、コモンマーモセット(小さいおサル)でした。
40~60万するというと皆さんの態度が変わりましたけど、無事飼い主さんが見つかりました。

深刻な話で真剣な話ですが、ここでは重くて暗すぎるので少し冗談も入ります。

言い訳ですが、私はお商売もお金儲けも下手で、愛想も悪くて不器用で・・・・・そんな人間です。(努力します)
実店舗のお客様は、ご存じ!うまくできなくて全部顔に出てしまいます。
もっとお金儲けも頑張らないとカツカツですが、どうせ下手なので勇気をもって正直に言います。

オヤツ売れすぎ!(売り過ぎ)。

できるだけ体に悪くないものしか売ってません。自分の愛犬に与えることができるものしか売ってません。
それでも売れすぎ!皆さん与え過ぎです。
どのくらい与えて良いのか?
答えは「与えなくて良い」を大前提にしてほしいです。
商品のパッケージに、1日○○グラムまで・・・って書いてあるのもありますが、それも毎日食べ続けると多いです。

「あんたが売るからやろ!」と言われればごもっともです。少しずつ減らしたいと思ってます。
先日もたくさんのお客様をガッカリさせてしまいましたが、スティック系のジャーキーがあまりにも売れ過ぎるし、少し原材料に変更があったのをきっかけに販売を止めました。
このジャーキーだってすごく売れるので、販売をやめることでお店の1か月の利益が2万円くらい減ります。(いやらしい話でごめんなさい)
正直に言うと、販売を止めてからもこのジャーキーが恋しくて店内を掃除していると時々1万円札2~3枚の亡霊が私の後ろをついてきます。
だから「自分は正しいことをしたんだ!かっこいいんだ!」って言い聞かせてヒーロー系のアニメソングなんて口ずさみながら、2万円の亡霊を断ち切ります。この日記もやけくその自己満足の日記です。

皆さんなぜそんなにオヤツを与えるのかって言うと、ワンちゃんの喜ぶ顔が見たいんですよね。
コミュニケーションです。大切なことです。心を繋げてくれますよね。
よ~くわかります。私もそうです。でも与える量など少し見直してください。
ちょびっとって思っていても小さなワンコにとってホントにちょびっとなのか・・・。
極端な話、3キロのワンちゃんは、60キロの私の20分の1です。ささみ1本は、ささみ20本です。

オヤツを食べすぎるといろんな弊害があります。
話が超長くなってしまうので今日は一つだけ、肥満。
実店舗では「ちょっと肥満ですよ」って注意させてもらいます。ひどい場合は、お商売や接客の域を超え、「このままではダメだ、大変なことになる!」というように、自分でカッコイイとでも思っているかのような余計なお世話の正義の味方になります。
ほとんどの場合、お客様に危機感はなく、私の心配する気持ちとの間には大きなギャップがあります。

太って一番心配なのは、椎間板ヘルニア?です。
これ本当に大変です。ダックスに多いなんて言いますがあまり関係ないです。肥満犬に多いです。
うまく治ることもありますが、治らなくてとても大変なことになることの方が多い気がします。
治療もや診断も難しいのでしょうね。本当に椎間板ヘルニア?本当に手術が必要?・・・。小型犬の場合、肥満から後ろ足の膝(膝蓋骨脱臼)が悪くなってそれかばって腰が悪くることが多いような・・・。
とにかく太り過ぎのワンちゃんに多く、なかなか治らない・・・。
こんな話をしても、私と飼い主様の間にはギャップがあります。

今月は2件、美容室の予約がキャンセルになりました。(プードルとコーギー)
椎間板のヘルニア?で動けなくなってしまったからです。
なかなか分かってもらえなくても、非常識だと言われてもそのお客様からオヤツを取り上げればよかった。
・・・ごめんね。

これからは、お店ではマジで取り上げます。売りません。もっと本気でお話します。
オヤツの売り上げを減らします!
私は自己満足して自分に可愛い可愛い言ってるだけなのか・・・。でもオヤツ売れすぎです。


ネットショップのお客様が心配です。オヤツの購入はお控え目に・・・(笑)