「熱中症」にご注意!

ここ大阪では、今日急に暑くなりました・・・。
今年は特に暑いみたいなので「熱中症」には、十分に気を付けて下さい。

意外と熱中症は、雨の日やちょっと涼しい日、10月くらいになってから・・・の方が多い気がします。
お留守番の際、「今日は大丈夫かな・・・」ってエヤコンを悩んだ時は、「必ず付ける」ようにしてください。

車は最も危険です!「5分で死ぬ」と思って下さい。
車の熱中症・・・「車に放置するなんて、馬鹿な飼い主」って皆さん思いませんか?
ほとんどの場合、放置しようとしてなかった時に起こっているようです。
つまり、「すぐに帰って来る」と思ってた時に、飼い主さんが事故やトラブル、「忘れ物」なんかあった時です。
特にお一人で、「すぐに帰って来れるから大丈夫」って思った時は、何かあると死んでしまうんだと思って下さいね。

始めの症状は、「なんか元気ない」くらいです。
それに加えて、「食欲がない」とか、「激しい呼吸」があると要注意。
「パンティング」って呼ばれる、犬が舌を出して「ハァーハァー」する呼吸のことです。
パンティングがいつまでたっても治まらないような場合は要注意です。

【湿度も注意】
人間でも「蒸し暑い」って言いますよね。
これからの季節の「洗濯物が乾かないような日」も要注意なんです。
人間は汗、犬はさっきのパンティングで唾液を乾かして・・・、猫ちゃんはあまりパンティングしませんが舐めてグルーミングして・・・
みんな「気化熱」を使って体温を下げます。
湿度が高くて「洗濯もが乾かない日」は、「舌も乾かない」ので気化熱をうまく利用できないんです。
湿度を下げることは、とても重要で、湿度が1度上がれば犬の体感温度は1度上がるって言う獣医さんもいます。
特に老犬ちゃんや短頭種、心臓に病気を持っているワンちゃんは、要注意です。
エヤコンにもよりますが、「冷房」では、気温は下がってもなかなか「湿度」が下がらない時もあります。
できればお家に「湿度計」も用意して、エヤコンも「冷房」と「ドライ(除湿)」をうまく使いましょう。
50%以下が理想でしょうか・・・60%を超えてくると心配です。

【犬猫は人より体高が低い】
ワンちゃんやネコちゃんは、人よりもずっと体高が低いです。
地面からの放射熱を、人では考えられないほど受けてます。
暑くなったアスファルトは要注意、お散歩はくれぐれも気を付けて下さいね。
公園など周りより低い土地も、意外と下の方だけ暑い湿気のある空気がよどんでいたりします。

【こんな種類が・・・いやいやみんなです】
基本的には、パグやシーズちゃんのような短頭種が熱さに弱いです。
また、短毛より長毛の方が弱い。
若いより老犬・老猫のほうが注意が必要です。
だけど、若いプードルちゃんが公園で走り回って夢中で楽しく遊んでいて・・・様子がおかしいと思った時には熱中症で危険な状態に・・・って言うことが実際にお店のお客様でありました。
お散歩や遊ぶのは楽しいので、夢中になりすぎたりもします。飼い主様が気を付けてあげて下さいね。

【おかしいと思ったら・・・】
とりあえず「冷やす」のと「給水」です。
冷やすのは足の付け根など太い血管があるところを、濡らしたタオルや氷を包んだタオルで。
冷し過ぎないように良く観察しながら。
身体を触って「熱い」と感じるほど重症の場合は、頭からお水をかけて下さい。
給水は自分で飲まない場合は、慌てないでスポイドなどで少しずつゆっくり。
慌てて無理に飲ませるとおぼれたみたいになって、肺などに水を誤嚥することがあるので注意。
一番大切なのは、落ち着いてすぐにみて下さる獣医さんを探すこと。
慌てて突然行くより、必ず電話してすぐに処置ができる準備をして頂くことも重要です。

【人(飼い主さん)と犬・猫の体感温度の違い】
人も犬も猫も気化熱を使って体温を下げますが、その能力は全然違います。
人は「汗をかく」と言う他の動物にはほとんどない能力を身に付けましたが、パンティングやグルーミング、または直接冷たいものを探して身体を冷やすことしかできない犬や猫は、体温を下げる効率が非常に悪いです。
また、人は被毛が無くなって上手に洋服で調節できますが、犬や猫は基本的には「体温を逃さない」ダウンジャケット(被毛)を着たままです。
人は皮膚自体も非常に分厚く強くなりましたが、犬猫の皮膚は人の6分の1くらいしかない薄さです。身体を守るためには被毛も必要でバリカンでツルツルにすれば良いと言うことはありません。

人間(飼い主さん)が、「涼しい」とか「ちょっと寒いかな」って感じるくらいで、犬や猫にとっては「快適な温度」です。
老犬ちゃんや短頭種、大型犬などは、さらにもう少し涼しくても大丈夫です。
飼い主さんは、Tシャツ1枚じゃなくて常にもう一枚着ていると想定するとちょうど良いと思います。
当店はフードの管理もあってエヤコンはほぼマックスです。Tシャツ1枚でなんて絶対に寒くて無理です。
こうしてPCの仕事で数分身体を動かさないだけでちょっと寒いです。
それでも愛犬のシーズはちょっと動いただけで「ハァーハァー」です。
エヤコン強すぎるってこと・・・ほとんどないくらいだと思いますよ。
たま~に「エヤコンでお腹こわした」って聞いたことありますが、「熱中症で死んだ」って言うことも何度も聞いたことあるので・・・・

飼い主さんが、「暑い」って感しる時は、犬猫にとっては「死ぬほど暑い」んだと思って下さい。








人ほどニュースにならないですが、犬や猫の熱中症ってものすごく多いです。
当店はオープンして11年になりますが、こんな小さなお店でも実際にお客様のところで何頭か亡くなっています。
病院へかけこんで助かった・・・と言うような話は毎年のように聞きます。

この季節、エヤコンはボッシュよりも酵素よりも乳酸菌よりもエライんです。
皆さんご注意くださいね。