バルの本音・・・これじゃダメだけど・・・無理。

こんなとこで言っても仕方ない本音です。

実店舗の美容室のお話・・・。

トリマーは、妻が一人ですので、たくさんできません。
送迎もしないし、1家族ずつしか預かりませんし、1頭1頭大切にしています。

「カットがうまい」とほとんど言われない当店が、「カットがうまい」の100倍くらい褒めて頂けることがあります。
・バルだと嫌がらない。
・バルだと喜んで行って、喜んで帰ってくる。
・バルだと疲れない。

だから長年・・・「カットうまくない」のに、「予約が取れないお店」なのです。

そんな当店ももう12年目で、本当に老犬ちゃんばかりです。

この子達はもう他店へは行けません。
やっぱり慣れないお店だとそれだけでも疲れます。

売り上げや利益、効率を考えて、何頭も一度に預かったり、朝から夕方まで長時間預かって効率よく?やってるような他店さんだとなおさらです。

バルは「ボックスドライヤー」(自動乾燥室)も使いません。あれキライです。
ワンコを入れて、タイマーでレンジみたいに「チ~ン♪」って乾くやつです。
あれ使うと倍近く儲かるけど、ワンコの不安や緊張やストレスも倍くらいになると思ってます。

こんな私達を信用して下さって預けて下さるお客様にも、しっかりお答えしたいです。

だから実は、何年も前から新規のお客様はお受けしていません。

新規のお客様のご予約をお受けして、ずっと来てくれている老犬ちゃん達をお受けできないのが嫌だからです。
嫌だなんて言葉が悪いですが、「1頭1頭」大切にしようと思うと「たくさんたくさん」ではなくなります。
本当に1頭1頭大切にするためには、これ以上は無理だと思った時から、お受けしていません。


つくづくとお商売や経営が下手だと・・・落ち込みます。
上手にお断りできなくてご気分を悪くさせてしまい・・・
しかもこれじゃ・・・ビジネスとしては近いうちに確実にダメになるのは解ってますから・・・。

本当に老犬ちゃん達ばかりなので、効率も悪いです。
支えながら二人でしてあげなきゃいけない子もたくさんいますからね。
気も神経も時間も、下手すれば倍・・・。

残念ながら、毎月のように「お別れ」もしなくちゃいけなくなりました。
これでいいと思ってたのに、さすがにお客様も減ってきて、そうなると必然的にゴハンなどの売り上げも減ります・・・。

それでも、新規のお客様をお受けするより、老犬ちゃん達が来やすいようにと、「まだ」思ってます。

このままじゃいつかダメになるのは解ってるけど、
老犬ちゃん達1頭1頭に思い入れが強くて、みんなしっかり最後までサポートできれば、それでいいかと思ってしまいます。
慢心して調子にのってたわけじゃなくて、一生懸命した結果ですし。

これからの真夏は、お昼は暑いから朝一番や夕方は老犬ちゃんに空けておいてあげたいし。
冬は、夕方はひかえて気温が上がる時間にしてあげたい。

経営者として考えると、ホント馬鹿です。
酷い言い方すると先が見えている老犬ちゃんより、「これから」な若いワンコや新規のお客様を優先し増やす方が、絶対にお店の未来は明るい。
未来の明るいお客様を何年もどんどこ断わってるわけだから、そりゃ暗い。

新規のお客様だって、たくさんのお店の中からバルを選んで下さってるのに・・・断ってちゃだめですね。
やっぱり少し悩んだけど、トリマーさんを雇ったりお店大きく・・・すべきだっかも・・・。
でもそれをすると、さっき言ったみたないな効率ばっかり考えて「数こなす」お店になってたでしょうね。


「老犬ちゃんを大切にしながらも、新規のお客さんを・・・」っていう器用なことが情けないほどできない。

いい人ぶってカッコつけてるんじゃなくて、単純に頭がトロくておバカなんです。
どうやら「老犬化社会」にどっぷりつかって、失敗しますね。
「老犬化社会」もうまくつかって、うまくビジネスにする人も多いのになぁ・・・。

美容室やトリマーさんって、1頭1頭大切にすれば、本当に難しい。
犬の平均寿命は14年くらいでしょうか・・・。
一旦「予約が取れないお店」になっても、一生懸命してればそれくらいで一旦ちょっと休憩ですね。

夫婦二人の小さなお店で、将来が不安になりつつ、「まだ」ご新規は断るつもりだから、変な矛盾?でつらいとさえ思う・・・。

なんだろう・・・矛盾じゃなくて「ペットロス」に近いかな。

皆さんも、今横にいるワンコやニャンコが亡くなった時のことなんて今から考えられないですよね。
いなくなった後でも、すぐに次のパートナーを迎えられるかどうかわかりませんよね。

私達も、今来てくれている子達が大好きで、次のワンコ?新規?将来?・・・そんなこと頭が回りません。
みんな元気でずっとこのメンバーで、ずっとこのままお店を続けたい・・・
今はそれだけで、それだけに全力を注ぎたい。

今日も15歳のシュナウザーのクッキー君はフラフラで自分で立てないから二人がかりだし、14歳のチワワのピーちゃんはトリミング台で今日も居眠り・・・(笑) この子達もずっと来て欲しいから、数年後の売り上げなんてどうでもいいし、いなくなることは考えない。

みんないなくなっちゃうのを考えるだけで、胸に穴が開いたみたいになる・・・

美容室と実店舗を続けるには、新しいお客さんや将来のお商売のあり方も考えなくちゃいけない時がきたっぽいけど・・・
私達には無理。

こんな仕事だったんだ・・・。