自己免疫性溶血性貧血

いつもありがとうございます。

昨日、獣医さんとお話をする機会がありました。
少し気になることがあったので聞いてみました。
「免疫性溶血性貧血」って言う病気についてです。
珍しい病気なのですが、今年当店のお客様の中でも3例もあったので・・・。

やっぱり今年は多いようです。
「異常気象」が原因じゃないかとのことでした。
10月末まで30℃を超すような日が続いたかと思えば、秋が無くて急に冬になったように感じます。
台風や雷・豪雨、竜巻などもすごく多かったですよね。
それらの気温や気圧の異常で、身体の調節がうまくいかず、そういった病気につながるそうです。

「免疫性溶血性貧血」は、自分の免疫作用で自分の血液を壊してしまい、重度の貧血に陥る病気です。
(自分の赤血球を有害なものだと身体が判断し、自ら壊してしまう)
死亡率も高く、治療も難しく長引きます。
ここで書くことに抵抗もありましたが、当店のお客様も1例は完治、1例は命の危機は乗り越えましたが闘病中、1例は亡くなってしまいました。
そんなお客様を例にあげるなど、たいへん失礼かもしれませんが、少しでも皆様とワンちゃんのお役に立てればと、お話しさせて頂きました。

残念ながら病気に勝てなかったお客様は、メールでご相談下さってました。
いつもご注文のたびに、最近のイタズラ話やその他近況をお話して下さってました。
一番初めは、「夏バテかな?」って言うお話がありました。
私は、いつも元気なワンちゃんなのに、「すぐに病院へ行ってください」と言わなかったことを、後悔し反省しています。
それもあって、獣医さんに教えてもらいたかったんです。

はじめは、「なんだか元気が無いかな?」程度の症状です。
ですので、飼い主さんは気が付かなくて当然です。
食欲不振、元気喪失、疲れやすいと言った症状が初期にあります。
貧血ですので、目の下(下瞼)や歯茎・ベロの色が薄くなります。
手足の先が冷たく感じることもあります。
ひどくなるとオシッコが赤くなったり、黄疸で体が黄色くなることもあります。
雌に多いです。2歳~3歳から8歳くらいまでに多いそうです。
昨日聞いた先生の話では、マルチーズやスピッツなど白いワンちゃんに多いそうです。
大きなワンちゃんほど、発見が遅くなったり治療が難しくなります。
直接的な原因は不明です。これと言った予防はできません。
もしこの病気になったら、できるだけ経験や症例の多い獣医さん、輸血などの体制が整った獣医さん、できるだけ預かってくれる(入院)獣医さんへ行くべきです。

それほど多い病気ではありません。
でも偶然か当店のようなお店で私が知っているだけで3例もあり、獣医さんでも明らかに今年多いとのことです。
これから年末年始に入ります。
「おかしいかな」って思ったら、早めに獣医さんへ行ってくださいね。