バルがいたから「バル」がある、僕がいる

こんにちは!ずいぶん久しぶりの日記になってしまいました。
今日は、自分の話です。ネットショップってお客様も店員もどんな人か見えないのですよね。かといって実店舗で長々と自分の話をする事もないですが・・・。お暇な方、見て下さい。

バルと僕が出会ったのは、中学1年生の時だったと思います。ずーっと犬が欲しかったのですがやっと両親のOKが出ました。はじめて我が家に来たときうれしかったなあー。夢にまで見たバルとの生活が始まりましたが、実際は大変でした。あるペットショップで購入したバルは、我が家に来て2〜3日後まずは、「回虫」。ウ○チからミミズのようなものが出てきて、母とビックリしました。それに細菌性の下痢が重なり病院へ通いましたが、なかなか治りません。ついに母が「ペットショップへ返す」と言い出し、思いっきり泣いたのを覚えています。中1でしたけど、バルをつれて家出の計画までねりました。ようやく下痢が治まった頃、今度は陰睾丸を発見しました。オチンチンの玉さんが一つお腹の中なのです。これはバルが3歳くらいの頃手術をして、中に入っているほうだけ取りました。

僕が中学生の頃、いつもバルは耳がすぐ真っ黒になると思っていました。でもお腹にも湿疹のようなものが出てきて病院へ行くと、食事アレルギーだといわれました。僕はお小遣いを使っていろんなおやつを買ってあげるのが楽しみだったのですが・・・。この頃からバルが食べられないものが普通に売っているのに疑問を持ちました。

ペットショップでアルバイトを始めたのは高校3年生の秋です。ずっと続けていたサッカーも最後の試合に負けてしまい引退した頃、近所にオープンしたお店です。いろいろありましたがそのお店では大学卒業までアルバイトをしていました。店長は5人くらい代わりましたし、経営者まで代わり、ずっといたのは僕とやたらと高価なロップイヤー(ウサギ)だけでした。その頃バルは、またまた病気でした。今度は尿道結石です。また食べられないものができる・・・。病院へ通っても完全には治らない・・。結石の処方食を食べると肌が荒れるし、やめるとオシッコが悪くなる。結局今でもうまく付き合っています。

大学卒業後は、少し大きな会社(お店)で正社員として働き始めました。そのほうが両親も安心かと思ったし、厳しい所で頑張らないとダメかと思っていました。いい会社で一度はずっとここで頑張ろうと決めました。でも自分の販売したいフードはおけないとか、やっぱり勤めているかぎり自分の理想とかやりたい事はできないですし、自分の考えなどは会社とはかけ離れたものになってきて口にする事さえできなくなってきました。と同時に、恥ずかしいお話ですが4年付き合っていた彼女とうまくいかなくなったり・・・、大好きだった祖母が急に亡くなったり・・・、はじめのお店の先輩が独立したり・・・、バルとも相談の結果、「自分でお店をする!!」と決めました。

高3のアルバイト時代から約10年ペットショップ勤めを経験し、いろんなことを学びました。同時にアルバイトをしていたお店とも正社員で店長をしていたお店とも違う自分のお店「バル」のかたちも出来てきました。バルみたいに、アレルギーや結石ができてしまうようなものは絶対売りたくない。本当に安心できるものをおすすめしたい。

「バル」がオープンして1年半がたちました。現在バルは16歳、まだまだ元気です。私はもうすぐ30歳。まだまだ勉強あるのみです。

全国の若きペットショップ店員さん、トリマーさん、こつこつ頑張れば誰でも自分のお店が持てます。頑張れ!
でも開店だけなら誰でもできる、バルはこれからも頑張ります。

 

休日お散歩のあと店内で・・・。