店長の本音・・・まだまだ下手くそ。

今日はヒマつぶし自虐ネタです。
自己紹介でもありただの愚痴でもあります。
最終的には何を言っているのか訳が分からなくなります(笑)

私は、ぶっきら棒でお商売もビジネスも下手、それに人付き合いも下手で友人も少ないです。

バリバリのB型でヘンコで頑固です。

高校生の時からペットショップで働き始めて、愛想よくして商品を売るのが仕事なのに、何ともくだらないことで売れないどころかお客様をキレさせると言う大失態を何度もやってます。

例えば・・・
外国産や国産の養殖のでっかいオオクワガタの売り場にいると、必ずこういうお客様がいます。

「兄ちゃん、こんなオオクワ、昔ゴロゴロおったんやで。わしら子供の頃ようけつかまえたわ」

こういう時にです・・・・いるわけないので、どうしても言ってしまうんです。
何とか我慢してうまくすればいいのに、販売している大きなクワガタ虫の価値を下げたくない、それにお客様が間違えた知識を持ってらっしゃる・・・何よりうまくできない。

外国産の100mmを超えるクワガタを見てですから、そんのなのいたわけないんです。

ついつい、国産の天然ではオオクワの日本記録が何ミリで・・・だからそんな大きなのいたわけないです・・・って。

最後まで「昔おった」ことは認めらず・・・いないものはいないので・・・
しょうもないことでマジで怒らせてしまいます。

ちなみに今でも、「いたのかもしれませんね」って言うことはできないと思います・・・。



あと、何度もあるので、もはや悩み事となって、どうすれば良いのか解らくなっていたことがあります。

熱帯魚売り場にいると・・・

「ヤマトヌマエビ」って言う淡水のエビがいまして、観賞用と言うよりかはコケを食べてくれるお掃除屋さんとして飼育されるんですが・・・。

このヤマトヌマエビ・・・増えた(繁殖した)とおっしゃるお客様が時々・・・いや「けっこう」います。

はい。増えないんです。増えないものは増えないんです。

これがこれが・・・増えないものを増えたとおっしゃるお客様に対し、間違えたままにしておくのもダメだと思うし、どうしても「増えたことにしておく」ことが私にはできないんです・・・(笑)

いくらお間違いだとご説明しても、「いやふえとる、小さいのおる」ってなります。

100%勘違いで水槽ではまず繁殖しないんです。

良く似た「ミナミヌマエビ」とかは増えるんですけど、ヤマトヌマエビは増えないんです。
淡水エビには止水域と言う池みたいな川や海とつながっていないところにいるエビと、川や海とつながっているところにいるエビがいまして・・

ヤマトヌマエビは後者でして、エビになれば(大人になれば)水の止った池でも水槽でも生きて行けるんですが、生まれたての赤ちゃんはまだエビじゃなくてゾエアって言うプランクトンみたいな幼生で、野生ではただよって流されながら川を下って海まで行って、1か月ほどたって稚エビになってから淡水域まで遡上して来るんです。すごいでしょ。

だから、海とつながっていない水槽では増えないんです。

でも・・・私も若かったですし、ほとんどお客様は自分より年齢も上なので、増えたことにしておけばいいのに、下手くそでできないんです。
これも同じで「増えたかも知れないですね」って言うのも増えたわけないので言えないんです。

超オタク?の世界では実は水槽で繁殖可能ですが、親が放卵した状態から淡水の水槽にだんだん海水を混ぜて行って70%ほど海水の汽水水槽を作って、しかもゾエアってプランクトンみたいな赤ちゃんですからエサはインフゾリアって呼ばれるゾウリムシとかを繁殖させなくていけなくて・・・

それくらいの先輩オタク?って会えたら一言二言で解りますし、どれくらい大変かが解るので偶然起きないことも解ります。

普通の水槽で汽水海水なし、他の魚がいる、普通のフィルター、普通の水流、ゾウリムシなどインフゾリアなし・・・これで増えたなんて100%無いので、100%間違いだと言ってしまって怒られるんです。

怒られても増えたわけないので最後まで「増えたかもしれませんね」って言えないんです。増えていないですからどうしようもない。

もういいや・・・増えたことにしよ・・・増えたことにしよっ、増えたかもにしよって心で唱えて頑張っても、お客様が間違った知識のままでそれを無視する店員もどうかと思うし、いつかは気が付いてそんなことも知らない店員だと思われたくもないし・・・



仕事でなくても同じことをやらかすので友人も少ないんです。

例えば・・・「昔、50メートル5秒台で走った!」って言う・・・元サッカー部やバスケ部、野球部・・・どれだけいるか・・・。

「5秒台」だったら流せるのですが、「5秒8」とか「5秒7」、「5秒5」位まで割とたくさんいます。

これを読んで下さっているお母さんも、ご主人が「元」〇〇部だったら聞いてみて下さい。わりといますよ。

あの・・・50メートルは・・・日本記録がオリンピックでも活躍した朝原宜治さんの「5秒75」なんです。

これ少し前に言ってしまって失敗しました・・。やっぱり私は性格も悪い。
その人は日本記録どころかボルトよりも早く世界記録を出していました。

相手が目上の方やお客様や取引先では・・・絶対言わない方がいいです(笑)

測り方が全然違うのだと思いますし・・・・これはヤマトヌマエビやオオクワガタよりは我慢できます。

なぜ陸上は我慢できてヤマトヌマエビやオオクワガタは我慢できないのかと言うと、私自身がいちおうプロで自分の知識やプライドなんだと思います。

日本記録保持者の朝原さん、自分より早い人にたくさん遭遇すると思うのですが、私と違っていい人そうだからうまく流すのでしょうね。


私の場合、エビや虫以上にワンコやニャンコになると、もっと大変です。
知識や経験によるプライドや頑固とヘンコだけでなく・・・やっぱりみんな元気で長生きしてほしいから・・・。

ワンコやニャンコがゴハンを食べないと言うお客様や、〇〇アレルギーと言うお客様、またはネットなどのいろんな情報で、これがいいとかあれがダメだとか・・・少し考え方が偏ってらしたり勘違い?なんかがある時に、なかなかうまくできません。

どう言えばいいのか解らなかったり・・・余計なこと言ってしまうこと、まだあります。
間違っていると思うことは間違っていると言ってしまいますし、勘違いも偏った考え方も指摘してしまいます

でも100mmを超えるオオクワガタは絶対昔もいたはず無いですし、普通の水槽でヤマトヌマエビは100%繁殖しません。
失礼な言い方になっても、それと同じくらい自信や信念をもっていますし、本当に飼い主さんやワンちゃんネコちゃんのことを思って言ってます。

それに長年やっていると、お客様がどんな情報を得てどんな考え方やフードが好みかが解ります。
つまり、どれをおすすめすればすんなり売れるかが解る時があります。
テキトーにそうしておけばいいのに、それもしません。できません。


あと、私が使いたくない商品、絶対売りたくない商品を欲しいとか取り寄せのご依頼の場合もなかなかうまくできません。

「ロイヤ〇カナンありますか?」とか、私の嫌いな「猫ちゃんのチュルチュルありますか?」、なんて実店舗では下手したら毎日です。

当店だけじゃないですが、こういうお店ってすごいと我ながら思うのですが、例えばロイヤ〇カナンでしたらタブンどこのお店でも仕入れることも販売することもできるのに、売り上げにも収入にもなるのに「あえてしない」です。

あまり言うと他のお店さんにも迷惑かけるかも知れないですが・・・
「申し訳ございません。取り扱いが無いです」ってお断りしていても、本当は明日にでも仕入れられるのですが、しないんです。
仕入れルートも何個もあり、1日か2日でいつでもどこでもどれでも仕入れることはできますし、何の不便も手間もなく経費もなく、利益しかないのに、当店も含めてしないお店さんはしないんですよ。

たまあ~に大袋の取り寄せのご依頼で2万円~にもなると、頭の上で悪いバル?(悪くはないのかな・・)お金が欲しいバルと、こっちが悪いバル?頑固でヘンコなバルが出てきますが、自分のワンコに食べさせたくないフードは取り寄せたり販売したこと1回もありません。

あとで、「お前アホやなあ2万円の売り上げパ~やないか」って、お金が欲しいバルに言われて、ちょっとだけ後悔するのは正直あります。
そしてその後に、私のような弱小店は簡単ではなく厳しく・・・妻がトリミングで2万円売上ようと思ったらどれだけ大変かと思ったり、単純に私程度ですと2万円はとても大きく、一歩折れてこういう時も販売して行かなくてはこれからは無理なのではないかと落ち込んだり、そもそも向いていないからやめてしまった方が良いのではないかと悩んでしまいます・・・。

それでも・・・
売れるからってテキトウなものをテキトウに売ったり、飼い主さんやワンコやニャンコが喜こぶからってヘンな食べ物を売ったりもしません。

まあ、結局は陸上のタイムと一緒で測り方がちがうんでしょうね。
ヘンな食べ物かどうかの・・・。

バルがバルで無くなった時や、バルであり続けてダメなら潔くやめます。

だってヤマトヌマエビは水槽では絶対に繁殖しないのと一緒で間違っていることは間違っているし、測り方が違っても売りたくないものは売りたくない・・・です。