夏場のカットについて(辛口)

この季節になると毛をツルツルに刈ってしまったワンチャンをたまに見かけます。実際にバルでもその様なご要望があります。
正直言って、あまり短くツルツルにしてしまうのは、反対です。かわいそうだからです。でも大切なお客様だし、この日記を見て頂ければお解りの通りまだまだ未熟者の私とトリマーですから・・・難しい・・・。

犬の毛は必要があって生えています。人間は皮膚が強くなったので頭以外毛がなくなりましたが、わんちゃん達は皮膚が弱くそれを守るために毛があります。人間には毛がないのでワンチャン達の気持ちはわかりません。
犬の毛は乾燥を防いだり、外傷や細菌、蚊やその他害虫、紫外線などから身体を守っています。また、毛の中にたまった空気は断熱材の役割をしているそうです。紫外線などの刺激はホルモンなどの病気の原因にもなっていると言われます。

例えばシーズがアレルギーなど皮膚トラブルが多いのは、ツルツルになった短いカットも原因の一つではないかと思います。
お客様に対してなかなか言いにくいですが少し辛口になります。
よく「自然食」とか「自然が一番」って言いますが、ツルツルはかなり不自然です。毛は生えるべくして生えていますから。

「暑そうだ」とか「ブラッシングが大変だ」とか言わずに、一度担当のトリマーさんに相談してみてはいかがでしょう? もちろん暑さ対策は考えた上で、バリカンを使わない程度とか、お腹だけにするとか・・・。

私は何も偉くないですが失礼も承知でもう少し辛口になります。

「暑そうだ」という方、そりゃ暑いですよ。ツルツルにしても閉め切った暑いお部屋は暑いです。地球や温暖化の影響を受ける動物には優しくないですが冷房も必要です。そもそも犬はそのほとんどが日本より涼しい国が原産です。シロクマやペンギンはバリカンでツルツルにしても冷房なしでは日本では暮せません。
「ブラッシングが大変だ」という方、いろんなスタイルや、きれいなサラサラヘアー、そしてブラッシングやお手入れというコミニケーションを楽しむために人間が作り出した犬です。それを楽しむための犬種です。そのために産まれてきています。私の相方では特にシーズはブラッシングが大好きで、きれいにしてもらう→可愛くなる・可愛がられる→うれしい・幸せ→それが生きがいです。シーズなどはもともと愛玩犬でそれだけを目的に人間が作ったのですから。だから暑苦しいとか大変とか言うとかわいそうです。
ワンチャンがブラッシングを嫌がるという人は、もつれていて引っかかり、それが痛いから嫌がります。毎日すれば喜ぶようにさえなります。

失礼な言い方も多くごめんなさい。
でもちょっとでも考え方が変わって頂ける方がいればうれしいです。
もちろんお店ではできるだけいろいろ相談させて頂きます。ブラッシングなどのコツも実際に行いながらお話します。

やっぱりツルツルにするのはあまり身体によくないし、かわいそうです。

 
 明日、ツルツルにしてくださいってお客さん来たら
どうすんねんやろ・・・?
ヒヅメいる?
 また、頭ボリボリかきながらしゃべってんちゃう?
「スルスルくらいにしときますか?」とか・・・。(笑)
ヒヅメいらん。