店長日記

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いよいよ本格的な夏ですね。前回も少しお話しましたが、これから注意が必要なことをおさらいしてみます。

まずは、ノミ・ダニ。痒くなるだけでなく、恐ろしい病気を運んでくることがありますので油断できません。最近はスポットタイプなど予防の為の薬剤がテキトウに売られています。副作用など考えた上で納得が出来るものがありませんので、当店では販売していません。もし使用されるのであれば、獣医さんのところで購入されるべきだと思います。ただ、薬剤やノミ取り首輪より大切なものがあります。飼い主さんの「観察眼」です。夏場はシャンプーやブラッシングをまめにして、いつも清潔にしておきましょう。ノミは黒ゴマくらい、ダニは吸血するとスイカの種くらいで、肉眼で見えます。何でも早期発見が大切です。

次に熱中症のお話です。特に大型犬や鼻の短い犬種(パグ・シーズなど)は注意が必要です。散歩は、早朝か夕方の涼しい時間にしましょう。人間より地面(熱々のアスファルト)から近いわんちゃんは、照り返し熱もあり、ずっと熱い思いをしています。足の裏も傷んできます。あと「車の中」は、ヤバイです。「日陰だから・・・曇ってるし・・・少しの間だし・・・窓を開けとけば・・・」 大丈夫じゃないですよ!

最後に「除草剤」。花火大会やお祭りなどもあるからでしょうか?春先に続いてこの時期も公園などには、よく除草剤がまかれます。わんちゃんは、臭いを嗅ぎ回ったり、草を食べたりしますので口に入ってしまうと大変なことになります。草が枯れているとわかりやすいのですが、この場合除草剤はすでに地面にしみ込んでいます。散布されてすぐの状態が一番怖いのですがなかなか解りません。「除草剤まきました」って看板でも出してくれればいいのですが・・・。

いっぱい脅してしまいましたが、わんちゃんやねこちゃんは自分で何も出来ません。頼りになるのは飼いさんだけです。今まで10年間この仕事をしてきて、ダニ(バベシア症)・熱中症・除草剤で大変なことになったわんちゃんを何頭も見てきました。気を付けてあげて下さいね。

 それにしても熱いですねー。ワンチャンの熱中症・足の裏の低温やけどなどには、十分気を付けて下さいね。あともうひとつこの時期心配なことがあります。ドックフードの保存と酸化についてです。何も考えていない信じられないようなお店がたくさんあって悲しいです。ダックスちゃんやチワワちゃん1頭にでも7、5kgのフードを平気で売るお店。仔犬が売れたときに1kgもない仔犬でも3kg分ものフードを売ったり、自分の都合がいいだけなのに「サービス」にするお店。ここまで言ってしまうと少し怖いですし、皆さんにどう受け止められるか・・・・。でも食品を販売しているのですからもう少し考えませんか?
皆さんの家のドックフードは、一度開封して何日経っていますか? 2ヶ月も3ヶ月も経っていれば酸化が進み傷んでいます。

 ドックフードには、大切な栄養素である脂肪や必須脂肪酸などが含まれます。またフード1粒1粒を空気(酸素)から守る為、油分でコーティングしてあります。これらの油分が、開封後空気に触れると酸化し始めます。酸化が進むと油分が「過酸化脂質」と言う危険な物質に変わります。「過酸化脂質」は、アレルギーやガンの原因になったり、病気や老化を進める活性酸素を急増させます。
 ペットフードには、これをを防止するために酸化防止剤が添加されています。合成の酸化防止剤であるBHA・BHT・エトキシキンなどが使われているフードは、私の中では「論外」です。でも酸化しないように添加されるわけですから、ある意味酸化するより「まし」なのではないでしょうか?
 ナチュラルフードと呼ばれるものは、天然の酸化防止剤(トコフェロールなど)が使用されています。このようなメーカーはみんな開封後は30日〜45日位で使い切るように勧めています。ですから開封後2ヶ月も3ヶ月も経っているナチュラルフードフードは「論外」より合成の添加物より危険ではないでしょうか?

 酸化したフードを食べてもすぐに下痢をしたりするものではありません。でもアレルギーやガンの原因物質は、蓄積されていく危険性があります。大袋の方がお得です。でもせっかく高価なナチュラルフードをお使いになられるのであれば、いっそう注意が必要だと思います。

 一度開封したフードは、開け口をしっかり止めて頂くか密封できる容器に入れて、直射日光のあたらない、出来るだけ涼しい所で保存してください。出来ればこの時期、特にナチュラルフードと呼ばれるものは冷蔵庫に入れていただく事をお勧めします。

そして開封後は30日〜45日で使いきれるサイズを購入して下さい。
 

「クロちゃんです!」
これだけで笑えたお客様は、かなりのペットバル通です。
実は私、趣味の釣りと甲子園野球観戦のおかげでかなり黒ちゃんなのです(日焼け)。お店が休みの日は、ほとんどどこかに浮いているか、甲子園にいます。今年も琵琶湖5回 池原ダム1回 甲子園4回(4連勝)って状態です。阪神ファンや釣りキチのお客様は、そっちのお話もしましょうね。

本題に入ります。クロちゃんとは、本物の安田大サーカスのクロちゃんのことです。実は、当店の「セター使い」のお客様から教えて頂いたのですが、「しつけ技」のひとつなのです。
どういうことかと言うと、犬をしつける時、怒るときは犬がうなる様にひく〜い声で、褒めるときはうんと高い声で褒めると効果的だそうです。
わかりましたか? そう、褒めるときにクロちゃんの様に高い声で褒めてあげるのです。
さあ!皆さんやってみてください。「クロちゃんです。○○ちゃん、かしこいね!」
うまくいきましたか?私も試してみたのですが、ほんとにみんなテンションが上がります。まあ、私はほんとに黒いのでやりやすかったのですが・・・。
犬もしつけや訓練は、怒るよりも褒めることのほうが大事なので、大げさなくらいクロちゃんになって褒めてあげてください。
クロちゃんでした。

ワールドカップ残念でしたねえ〜。やはりブラジルや欧米とは、サッカーの「歴史や文化」が全然違うようですね。でも日本にはこれからも頑張ってほしいので、もう少しドイツやオーストラリアを分析し、微力ながら応援したいと思います。

前回ドイツのゲージ(と言うか犬舎)の大きさのお話を少ししました。ドイツの法律では、1頭で6平米でそれ以上は1頭増えるたびに3平米広げないといけません。日本のほとんどのペットショップの展示用の犬舎は、80cm×48cmです。ワクチンも終わらない仔犬達ですから感染病の危険性があります。だから狭い犬舎やダンボールから出られることは、ほとんどありません。それを見て大抵の日本人は「かわいいー!」と言います。確かに仔犬はかわいいですが・・・。

オーストラリアで「犬の免許証」が始まったそうです。そのお話の前に、ドイツやオーストラリアは「犬税」があり、犬を飼育していると税金を支払わなければいけません。「犬の免許証」とは、犬の飼育ライセンスのようで、取得するには犬の健康・行動学・しつけ・マナーなど筆記と実技があります。取得すると「犬税」が免除されると言うことです。私も急に犬税を払えと言われると大変ですが、日本は簡単に売ったり・買ったり・飼ったり・捨てたり・処分したりしすぎだと思います。命なんですからね。

ペット業界が悪いとか法律が悪いとかではなく、命に対する考え方、そして「歴史や文化」から変えていかないと駄目だと思います。そして日本の犬達が、世界の犬達に「いい国に生まれたね。」って言われるようになるといいですね。
 近年、悪徳ペットショップやブリーダー、また粗悪なペットフードなどが話題になります。確かにひどい話も現実にあります。日本にはペットフードやショップに対する法律はほとんどないです。量販店では1店舗で1ヶ月に100頭以上もの仔犬が売れます。保険所では年間で数万頭もの犬が処分されます。  こんな国を変えたいです。
 ドイツでワールドカップが開催されました。ドイツでは犬は買う物でも飼うものでもなく、1つ屋根の下で生活を共にするパートナーです。親犬と引き離す月齢もケージの大きさも法律で決まっています。ですから日本のようなペットショップ自体存在しないのです。
 日本は初戦でオーストラリアに負けてしまいましたね。オーストラリアでは犬を鎖でつないで飼うことは法律で禁止されています。日本では鎖でつながれストレスで人を噛んでしまった犬は保険所で処分されますが、オーストラリアでは犬を鎖でつなぎっぱなしでストレスを与えた飼い主が法律で処分されます。
 ペットブーム? 日本は動物愛護でもドイツやオーストラリアにまだまだ勝てそうにないですね。さあー!今日はクロアチア戦です。応援しましょう!
はじめまして。店長のバルです。
時々「店長日記」書きたいと思います。
また見てください。
でも実はまだまだ商品をUP出来てないんです。
頑張ります。